管理職の皆さんは、「パワハラ防止法」をご存じのことと思います。しかし、2025-2026年現在、管理職が法的責任を問われるハラスメントはパワハラだけにとどまりません。セクシュアルハラスメント、マタニティハラスメント、パタニティハラスメント(男性育休取得への嫌がらせ)、カスタマーハラスメント、SOGIハラスメント、リモートハラスメント、テクノロジーハラスメント——合計8種類のハラスメントが、それぞれ異なる法令と管理職の法的責任に接続しています。
今回公開した「包括的ハラスメント防止研修」は、管理職(課長以上)を対象とした3時間・30スライドのプログラムです。人事・教育担当者や社内研修講師の方がそのまま活用できるよう、スライドコンテンツ・講師ノート・ワークシート設計・ケーススタディシナリオを完備しています。
なぜ「包括的」な視点が必要なのか
よくある研修では「パワハラの6類型」を学ぶだけで終わってしまいます。しかし実際の職場では、パワハラとセクハラが複合するケース、善意の配慮がマタハラ・パタハラになるケース、リモートワーク環境特有のハラスメントが見落とされるケースが後を絶ちません。本プログラムでは、ハラスメントを「複合的・構造的」に理解することを重視しています。
管理職に求められる「3つの責任」
本研修の核心は、管理職に求められる3つの責任——「加害者にならない」「見て見ぬふりをしない」「組織的に防止する」——を行動レベルまで落とし込む点です。特に3番目の「組織的に防止する」は、多くの研修で抜け落ちている視点です。PDCAサイクルを使った部門防止体制の設計ワークでは、管理職が自分の部門ですぐに実行できる防止体制を研修中に設計します。
アンコンシャスバイアスとハラスメントの構造的関係
本プログラムでは、アンコンシャスバイアス(無意識の偏見)がどのようにハラスメントを構造化するかを解説します。権威バイアス、性別役割バイアス、同調性バイアス、正常性バイアス、ハロー効果——これらのバイアスが、管理職の「善意の判断」を「ハラスメントの温床」に変えてしまうプロセスを、グループワークを通じて体験的に理解します。
4つのリアルなケーススタディ
「部門エースのパワハラ問題(シナリオA)」「リモート環境での複合ハラスメント(シナリオB)」「育休復帰者への善意の配慮問題(シナリオC)」「伝統としてのハラスメント文化(シナリオD)」——いずれも実際の職場で起きうるリアルなシナリオです。参加者はケーススタディを通じて、「法的リスクの評価」「初動対応の設計」「再発防止策の策定」まで議論します。
2025-2026年の最新法令に完全対応
2025年4月施行の東京都カスタマーハラスメント防止条例、男性育休取得率の公表義務拡大(300人超企業)、2023年9月改正の精神障害労災認定基準——いずれも本プログラムに反映されています。「法律は毎年変わる。最新の状況を把握していない管理職は、組織防衛の観点から重大なリスクを負っている」という認識のもと、人事・教育担当者の方々に積極的にご活用いただきたいプログラムです。
ハラスメントは「起きてから対応する」のではなく、「起きにくい組織文化をつくる」ことが管理職の最も重要な仕事です。心理的安全性・DE&I(多様性・公平性・包摂性)・オープンなコミュニケーション——これらを管理職自らが体現することで、ハラスメントを構造的に防止する職場が生まれます。本プログラムが、その第一歩となることを願っています。
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